第118章 誕生日プレゼント

休憩室を出た福田祐衣は、溢れ出る涙を抑えることができなかった。

宮本陽叶に気を使わせたくなくて、逃げるようにその場を離れたのだ。

いざという時、実の両親さえ彼女を見捨てたのに、宮本陽叶だけが迷わず身を挺して彼女を救ってくれた。

育ての親が他界してから、福田祐衣は泥水をすするような思いで孤独に生きてきた。とっくに自分の心は鋼のように鍛え上げられたと思っていた。

しかし、宮本陽叶が自分を庇って倒れ込んだ瞬間、封じ込めていた恐怖とやり場のない委屈が、堰を切ったように押し寄せてきたのだ。

彼女は廊下の片隅に寄りかかり、気の済むまで涙を流した。

ひとしきり泣いて鼓動が落ち着くと、彼女は涙を...

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